「…にしてんだよ。ほら」

私の前に手を広げ仰ぐ

え、、手を繋ごうって合図?!

もしかして一目惚れされた?!

いやん。サラちゃんモテ期到来?!

「…妄想なんてしてねえで早く返せ。俺はお前を相手する程忙しくねんだよ」

わお。恐ろしいなぁー。怖くないけど

私のことに気づかないのにビックリ

『お勤めご苦労様です』

何て言ってみる

次第に皺がよる

あはは、閻魔並にこわーい

『……スイマセンデシタ』

何となく、これ以上鎌掛けるのも

恐怖を覚えてつい、謝った

彼はニヤリ。一つ笑い

「お前、名前は?」