クラスで一番くらいに美人で、どこか上品で。

自然と名前も覚えていた。


「……。千佳、でいい。」

大きな九条さんの目が微かにゆるんだ。


突然の言葉になにも言えなくなるあたし。

「友達に……なって」

九条さんのピアスがキラリ、光った。
それと同時にこの子と友達になれば、大丈夫だと感じた。


なにが大丈夫かは分からないけれど、
素直に九条さんと、友達になりたかった。





次の日からあたしたちはずっと一緒に行動した。
何をするにも、全て。


それが今につながってると思うと、なんだか
不思議な気持ちになるもの。