「はぁ……、っとにもー、
本当に適当に選んじゃうからね?」


「面目ない。」


私は由美子にそう呟いて、
頭を下げた。


「はいはい。」


由美子も呆れた顔をして頷いている。


「その代わり、拒否権はなしね。」

「……え?」

「あんたのバイト先は私が決める。
あんたはその決定に対して拒否権はなし。」


由美子のその言葉に、
私はくってかかる。


「えーっ、何ソレッ!!」

「それが、人にお願いする態度かしら?」


由美子の額に青筋が浮かぶ。


「お願いします由美子様。」


私は深々と頭を下げた。