「で、どんなバイトをご希望ですか?」

「……へ?」


“どんなバイト”?


「って、どういうこと?」


私は首を傾げてそうたずねた。


「だから、
ウエイトレスとか、ショップ店員とか?」

「えー、接客業苦手。」

「じゃあ、キッチンとか荷物運びとか?」

「えー、夏暑そう。」


私がそう答えていくと、
由美子の額に徐々に青筋が浮かび上がってくる。


「あんたさぁ、働く気あんの?!」

「そっ、そりゃぁ……、」


………ない。


私は、すねたように俯いた。