「悪かったわね慣れてなくて。」

「別に悪いなんて言ってねーだろ。」


少し呆れたようにそう答える慎に、
私はハッとする。


「あ、」

「あ?」

「恋人しなきゃ。」


そうだ、お金貰うんだからそれなりの働きしなきゃね。


「慣れる」

「は?」

「慣れる」

「なんだよ突然」

「慎が慣れてほしいなら慣れる」


私がそう言うと、
慎はふぅん、とこぼす。


「じゃあ、このままキスしてもかまわないわけだ?」

「は?」


そうだ今の状況……、
意識してなかったからなんとも思わなかったけど、
顎クイってされてるから近い!!!

てか、
なんで慣れる=キスしていいになるのよ。