「なにしとんじゃぁ!!」


私はハッと我に返り、
慎を睨む。


「何って……ボーナス?」


しらっとそう言う慎に私は噛みつく。


「私、ストップって言ったよね??」

「キスするなとは言ってねーだろ。」

「いやいや、私たち、まだ初会話を交わしてから30分だよ?」

「は?」

「え?」


待って、私今変なこと言った?

なんでこんな、意味不明って顔されてんの??


「なあ、」

「ん?」

「それ、マジで言ってる?」


……え?


「大マジだけど……。」

「ふーん。」


意味が解らん。

すると、慎はニヤッと笑った。



「お前、もしかして交際経験ゼロ??」

「んなっ?!!!」