「終わったー!柚子!帰ろ!」 「嫌よ」 「えぇ!?」 柚子に…ふられ、た…← 「あんた、森に呼び出されたじゃない。馬鹿?」 「はっ!ソウデシタ…」 「さっさと行きなさい。じゃあね」 「ふぁ~い…」 コンコン さっさと終わらせたいが一心で やる気なく体育教官室の扉を ノックする。 「はい」 中から聞こえる、森の声。 「松崎ですけどー」 「あぁ、入れよ」 「しつれいしまーす」 初めて入った、体育教官室。 体育の教科担任たちの机が びっしりと7つ、並んでいる。 どうやら、森一人らしい。