『ひどく痛む?』

保健室に向かって歩きながら、心配そうに聞いてくる。

首を傾ければ、玲の横顔に触れられる距離。
俺の額を、唇を、玲の柔らかそうな頬に埋めてしまいたい欲望…


腕の中…玲が居る。

「なぁ。俺じゃ……ダメ?」


玲が俺を見てくれたら…

どんなに幸せだろう。
玲だけを好きで、玲だけに優しくできるのに。