起き上がると、1年の奴が不安そうに謝ってきた。 わざと蹴った訳じゃない。 俺が無闇にボールに執着した結果の怪我だった。 だから、1年には手だけヒラヒラさせて許してやった。 その宙に舞う俺の腕を玲が奪った。 それからすぐに自分の肩に回した。