『あいかわらず仲ええな、お前ら。』

隣で柔軟してる信ちゃんの言葉に…動きが止まった。

「そんなんじゃありません。」

走ってる奏ちゃんを目で追いながら答えた。

先生は時々、こんな風にからかってくる。

私が好きなのは…


「私が好きなのは、先生だよ。」


今度は、信ちゃんの動きが止まった。


2年間の思いを今、

…言っちゃった。


それなのに信ちゃんは、一瞬で答えを出した。


『気持ちだけ、ありがとうな…
はっきり言うけど俺彼女居るし、生徒とは付き合わへんよ。』