鳥から目を離し、レイの方に目を向ける。




「やっとこっち向いた!」



そう言って微笑むレイに意地悪く言ってやる。



「お前、そんなことも知らずに生きていけんのかよ?」







鼻で笑うと、レイはムッと頬をふくらませ、反抗してきた。







「生きていけるよ!…今覚えたし。そういうアキトはどうなの?告白してきた女の子全員断って…。その内女の子に『告白断った呪い~!』って言って、殺されちゃうよ?」


ニヤニヤと笑いながら、レイは肘で俺のわき腹をつつく。



「大丈夫だし!!俺、どんな魔法でも使えるから、そんな呪いといてやる。って言うか、お前それ、女の子たちに失礼じゃねぇの?」





二人でしょうもない話をして、いつも盛り上がっていた。

レイは幼なじみなだけあって、他の女のように俺を特別視しない。




だから、レイの隣は居心地がいいんだ。







友達、として…。