――次の日

「はぁ。なかなか時給良いバイトないね」

「まぁ夢凪の希望が高いからね」

新しい家、に友達の摩季を呼んで高いバイト探し。

そんな時、

ピルルルル
  ピルルルル

夢凪の携帯がなった。
画面を見ると、
  『俊輝先輩』

出ようか迷っていると摩季が携帯を取って、出てしまった。

「はい、夢凪の友達の摩季です」

「ちょっと摩季っ」

『夢凪?一緒に学校行こうと思ったんだけど・・・』

「え?」

ど、何?家に行っちゃったの?

「夢凪、ちゃんと話しなよ」

もう摩季には付き合ってるっていうことを言った。

「付き合ってるんだから、ちゃんと知ってもらいな」

「・・・うん」
渋々携帯を受け取ると摩季が居ない部屋に行く。
すると、

『夢凪?何かあったのか?』

「何・・・・もない」

『夢凪・・・俺じゃ頼りにならない?』

その言葉を聞いて胸が苦しくなってきた。

「いえ、そんなんじゃ・・・・・」

『じゃあ、なんで話してくれないの?』

「なんでって・・・・」

『はぁ・・・』

今のは溜め息・・・
どうしよう、呆れられたかな。

そう思ったら涙が出てきた・・・

「ごめ・・・・なさい」

『もういい。』

プツン

あっ・・・・・・・・・・

電話が切れた。
もう、駄目なのかな・・・

ピンポーン

次は玄関のチャイムがなった。

やだっ泣いてるとこ見られたくない


「夢凪っ」

でも部屋に入ってきたのは、摩季でもなく、お客さんでもなかった。



「先輩・・・」