「仲良くなるチャンスを与えて、自分の気持ちに気付いてないクセに人前で仲良くしちゃって!!」
「ちょっ紗理奈?」

紗季が止めに入るが無意味。
きっとなんか最悪な言葉が飛び出るんだろう。

「こんのぉ!!ろくでなし!!」

ぐはぁっ
思ったよりキツイです!!


「まぁまぁ、紗理奈言い過ぎだよ、仮にも兄さんだよ?」

え?紗季それでフォロー回ってるつもりか?

「まぁ、兄さんが頑張れば良いよ」

「「そうだねー」」

そう言って3人は部屋に戻っていく。
なんなんだよこいつら。

まぁ、たくましいけどな。


俺は笑っていた。

てゆぅか。俺も考え直さなきゃな。

いや、でもまぁ、
人前で普通にイチャイチャしたいし。

まあ、夢凪が照れ屋だから。
そう言う反応がまた可愛いんだよなぁ・・・


あぁ、紗季が嫌いな下心が・・・

俺は呑気に考えていた。


夢凪が悩んでるなんて知らずに。