だけど、ずっとずっと、俺の隣でだけで、
笑ってほしかった。
ずっと隣に居てほしいんだ。
そう思ったのは夢凪、お前だけで、
なんで俺は大切な人だけ失うんだろう。
もう、本当は夢凪を見るだけで伝えたくなるんだ。
本当はずっと前から気付いてたよ。
自分の、夢凪への気持ちを
相手の事を考えてちゃんと言葉をはっして、
相手を考えて行動するのも
相手が悪くても庇ってしまうおせっかいも
節約魔なのも、
声も、全部が好きなんだ。
だから、今傍に居るのも辛い。
だから、幸せを祈るんだ。
俺の気持ちに気付いてくれよ。
俺は家路を走る。
自分の涙が溢れそうな目を乾かすように。
ただただ、走る。
大切な人を失った家へと