はぁー
なんだったの今の!!
私も私で、あの声!
恥ずかしいったらありゃしない!!!

「ゆぅなっ!」

がばっと後ろから抱き着かれた。


「摩季!!おはよう」

「はよーす。夢凪」

友達のあっいや、親友の
永田 摩季(ながた まき)
とその彼氏、かつ、親友の
有田 涼(ありた りょう)

中学から三人で一緒にいる。

「おはよう涼。」

「いやぁー今日は転入生くるね!!」

「へぇー・・・ってえぇ!?」

「夢凪、まさか、」

二人は私を見て、はっと息をのむ。

「「知らなかったのー!!??」」
見事なハモりだなぁ。
打ち合わせしてそう。


「うん・・・」

「昨日先生言ってたじゃん!」

「そうだぞー。ちゃんと聞いてろよ」

それどころじゃなかったの!!

「私の勘は男ね」

しぇぇ!!

「まあ、夢凪は1人席だし、隣かもな」

「うぅ・・・」

「まあ、男じゃないかもだしっ♪」

摩季の勘は当たる。
でも、当たって欲しくない。


はぁ・・・

今日迎えに行く。

俊輝先輩の言葉が頭に響く。

あぁ、もう!!
何を考えてるの!!先輩ぃ!

「・・・凪ゆーなっ聞いてる?」

「へ?あぁ、聞いてないかった」

「まあ、誘惑されても何もないだろうけどな」

「夢凪はモテるんだから気を付けてね」

「?うん」

何を?聞こうと思ったが、止めとく。
まぁ、そうなったらそうなったでドンマイだもんねっ