―数日後
そういえばあの日から夢凪が可笑しい、ていうか
俺もだ。
なんで俺はあんな事言ったのか。
あっ夢凪だ。
声かけてみるか。
「はいぃ??」
ぶはっ
なんだそれ。
動揺しまくっててウケる。
てか可愛い。
・・・可愛い?
は?俺はなに思ってんだ?
夢凪がじっと俺を見る。
こいつは気づいてないけど、結構モテてる夢凪。
もう一度声かけてみる。
「なんですかい?」
イラッ
なんでこいつは今、来んだよ!
清也ー!!!!
夢凪はキョトンとしている。
そして我に返ったように慌てだす。
「あっ私先に行きます!」
いやいやまてまて、
って早い!
まあ、俺としては余裕。
夢凪の腕を掴む。
細い。すぐ折れそうだ。
あんまり聞かれるとやだから夢凪の耳に口を近付ける。
「ん・・・」
うわっやべ。
我慢だ俺。
何を我慢すんだよ?
意味わかんねぇ。
今日迎えに行ってやろう。
「わかりました。でゎ」
そう言って走り出す。
「ははっ可愛い奴」
「はぁ!?」
俺の呟きに清也が敏感に反応する。
「おまえ・・」
俺は清也の口を塞ぐ。
「んなわけあるか」
すると清也はニヤッと笑った。
嫌な予感がする。