チュンチュンと

スズメたちの可愛い

ハーモニーを聴きながら、

週1回だけの講義を受けに

大学へ向かう。


敦との思わぬ再会から1週間。


小学校の同窓会も

あと数日と迫っていた。


その同窓会を待たずして

再会した私たち。


でも、それは

私の気持ちを粉々に

砕かれるようなものだった。


『約束』を信じ続けていた私。


『約束』など

微塵も覚えていなかった敦。


私たちにある温度差が

浮き彫りになってしまい、

私はこの1週間

さらに塞ぎこんでしまっていた。


その間、何度か

澪からメールが来ていた。


同窓会へ向けてのことや、

他愛のない世間話。


返信しようと

携帯電話を手に取るのだけれど、

その気力さえ私にはなかった。