「ならいいのですが。

 もし具合が悪くなったら

 遠慮なく申し出るように」


川岸教授の言葉に小さく頷くと、

そのまま講義へ切り替わる。


私は軽く頭を横に2,3回振ると、

今度は講義の内容に

真剣に耳を傾け始めた。


敦への募る想いをそのままに。