進路指導室









呼び出し


進路希望調査を出していなかったのはどうやらあたしだけのようだ


「川浪!進路希望調査は?」

副担任に聞かれた

「まだ決まってなくて…」
「え?今日までだけど」

「明日じゃダメですか?」
「ダメだね。仕方ない。放課後進路指導室で二人で考えよう」

「あっ…はい。」


副担任


今の副担任は国語の教員

年は30歳くらい

某アイドルをこよなく愛するオタクな先生

はっきり言おう!

かっこよくない!

優しくもない!



放課後。進路指導室

「失礼します。」

「あキタキタ!」



そりゃあ来るでしょう

君が呼び出したんですよー

「そこの本棚とか見てみ」

「はーい」

(気まずい!)

わたしがハジの本棚でパンフレットを見ていると背後から先生に呼ばれた
「川浪!」

「はい?」

くるっと振り返るとすぐ目の前に先生が立っていた。

(近い!)
¨バンっ¨

お互い向き合ったまま先生はあたしの左右を塞ぐように両腕を壁にぴったりつけた

「先…生…?」

「川浪…」

そのとき何か温かいものがあたしの唇に当たった

「!…せ…ん…せ?」

「うるさい」

怖かった

先生が今あたしの唇を奪った

好きでもないのに
「せ…せ…だ…めっっ」

息が持たない

「俺Sだから。もっと嫌がって」

「!!!」

先生は遂に舌を入れてきた

「っっっ!!!!」

「息止めてたんだ」

「ハァハァ…せ…せ…」
「俺、川浪に惚れちゃった」

「はい?」