そして右側には見慣れた本棚と茶色いデスクがある。
間違い無い、此処は私の部屋だ。
でもどうして…
私、いつの間に家に帰って来ていたの?
カラオケ店には歩いて向かった筈。
それなのに歩いて家まで帰って来た記憶は全くと言って良い程無い。
「今、時間って何時…?」
くらくらする頭を片手で抑えながら、訊ねる。
すると、皐月くんからは信じられない答えが返ってきた。
「今は、3時だよ」
それって…
「午後の…?」
「いや、午前様」
…!?
「って事は真夜中!?」
「御名答」
嘘っ…、通りで外が静かだと思ったら真夜中だったんだ!