真智の口から出た『怖い人じゃないと思います』という言葉に少しくすぐったさを感じた。


見た目は怖いのは俺も認めるけど、こいつは内面的な事を言ってくれてるんだろうと思うと嬉しかった。


他の奴は俺の外見だけで判断するから。


「沢城さん？怒りました？」


自分の失言を気にしてか真智は心配そうにこちらを見ていた。

「いんや…」

俺はそう言うと真智の頭をグシャグシャと撫でた。

「ちょっと！沢城さん！折角セットした髪がグチャグチャになっちゃったじゃないですか！！」

あいつは一瞬驚いた顔をしたと思えば顔を真っ赤にして怒り出した。


本当にこいつといると飽きねぇな。

俺は喉でクックッと鳴らしながら笑った。


あっ。そういえば…