「なんで、あたしが沢城さんと一緒にいないといけないんですか？あたしには聖ちゃんとご飯を食べる約束が「いいからこっちこい！」

俺は真智が言おうとした言葉を遮って自分の隣に来るように促した。

すると真智は大人しくなって俺の隣に来て腰を下ろす。

なんか怒られた犬みたいにシューンってしてやがる。
それが可笑しくてつい笑ってしまう。


「あたしの顔になにか付いてます？」

笑われてしまったのが気になるのか今度は真剣そうな顔で俺を見ていた。


「なにも付いてねぇよ！ほらさっさとお昼食おうぜ！」


真智は表情がコロコロ変わって、おもしれぇやつ。それになんか犬みてぇ。

真智にバレねぇように１人笑っていると隣には美味しそうな顔でパンを食べる真智がいた。


「かわいいやつ」


俺はボソッとそう呟いていた。