「なあ」

「ん?」

「俺らのこと、信用できねぇか?」

………はい?

どうしたイキナリ。

「みんな信用してるよ?」

「本当か?」

「……うん。ど、どうしたの?いきなり」

そうきき返すと、翔馬は少し下を向いた。

「たまに、不安になるんだ。お前が、遠くに行くような気がして…」

…あ、甘えん坊翔馬!?か、可愛い!

でも、なんかやだな…。いつもの翔馬がいい。

「あたしは遠くに行かないよ。安心して?」

優しく微笑むと、突然翔馬の香りがした。

もしかして、抱きしめられてる?そう思っていると、上から声が聞こえた。

「本当は、俺がお前を守りたかった…」

「え…?」

「お前と代わってやりたいよ…」

翔馬…そんなこと思ってたんだ…。