1997年4月。

私はこの年、中学校に入学する。

そして、恋に落ちた…。

彼の名前は、神田旺介(15歳)。

身長はあんまり高くなかったけど、顔はものすごくカッコ良くて、生徒会委員&サッカー部の2つ先輩の彼がまるで太陽みたいに輝いて見えて、毎日、彼を目で追ってた。


『神田センパイッ!!』

私はそう呼ぶのが大好きで、日に日に彼への思いが強くなった。

でも、その頃の私は身長146cmに体重は50kg越え…。
誰がどう見ても、“デブ”だった…。

だから、本人に告白するなんて以っての外、友達の大沢麗香(12歳)だけが唯一私の神田先輩への気持ちを知っていた。

麗香は小柄で、昔から