試合が始まった。




私達『岩手県立玉森高等学校』は、




予選を勝ち進み、
私達は見事決勝に上り詰めた。




相手はもちろんオレンジと赤のユニフォームの『東京都八王子第一高等学校』だ。




これに勝たないと…




決勝ということもあるせいか一人も会場から帰っていなかった。




麗奈「みんな決勝だからやっぱり見るんですね!」




実里先輩に言うと、
違うんじゃない?と言われた。




実里「確かに決勝だから見るひともいるだろうけど、選手のほとんどは東京と岩手の試合が見たいのよ」



麗奈「どういうことですか?」




実里「朝のやり取り、麗奈ちゃんは気づいてないみたいだけど、結構みんな見てたわよ。きっとそのせいね」




麗奈「そうなんですか…////」




実里「…心配?」




麗奈「何がですか?」




実里「だって岩手が負けたら樋山の彼女にならないといけないのよ?」




麗奈「負けませんよ!!」




実里「えっ?」




麗奈「翔馬くんが絶対勝つって言ってくれました。絶対に勝てます」