泣きすぎて目がブチ腫れている。


「ほらっ!冷やしなっ!」

「リョウコおねぇ!いつから居たの?!」

「かれこれ3日くらい前からずっとだけど!?いいからとにかく冷やせ!目が大変な事になってんよ。」

「あっ…ありがとっ…。」


リョウコおねぇはあの日からずっと私の側に居てくれたんだ。
たかにぃだけにじゃなくて、リョウコおねぇにまで心配かけていたんだ…。

“本当にごめんなさい…。”

心の中で静かにつぶやいた。


「お前これからどうするつもり?いくとこあんの?」

「行くところこれから決めるつもり。」

「あとさぁ、死ぬとか簡単に口にしてんじゃねぇよっ!うちだってこんなどうしようもねぇ人間だけど一生懸命いきてんだし。
…。うちの前では二度と口にすんなっ!」

「わかった。ゴメンネ…。」


この時は何故リョウコおねぇがこんなに怒るのか正直わからなかった。
ずっとあとでリョウコおねぇが何故こんなにも哀しい顔で私を叱ったのかを知った。

「だいぶん腫れもひいたし私行くわぁ。」

「どこへ?」

「決めてないけど、どっかに。ブラブラする。そのうち見つける。」

「ふぅん。じゃぁなっ!」

「またねッッッ。」


私は行くあてもなくその場を離れた。

とりあえず喉かわいたしコンビニでも行こうかなっ。なんて空元気のまんま歩き続けた。