−笑い声−
きゃははッッッ…

沢山の声が飛び交っている。


「チャォスっ!」

「おぉ〜!リョウコじゃねぇ?昨日ブリ!元気してたっすかぁ〜!」
キャハキャハッッッ!

「テメェら、またやってんの?」

「リョウコもやるかぁ〜?」

「今はいい。ってか客連れてきたんだけど!」


私の真ん前にいた一人の女の人と二人の男の人が覗き込む様に私を見た。
二人のうち一人の男は目をまん丸くしてパチパチ何度も瞬きを繰り返している。かなり驚いた様子に見える。
私はその男の事を知っている。
ちょっとやそっとじゃなく、かなり知っている。
そこに居たのは紛れも無く私の一番上の兄貴。タカにぃだ。


「はっ?えっ?はぁ〜っ?
ちょっと待てって。
はっ?意味わかんねぇ!なんでお前が居るわけ!?」

かなり焦っている様子の兄貴にリョウコおねぇが短文で完結に説明をしてくれた。

「うちが連れてきてやったんだよ!暇だって言うから。」

「えぇ〜!タカも知り合いなわけ?誰なん?このちっこいの!」

一人の女の人は私の頭を軽くポンポンと叩いた。

「俺の妹だよ!…。」

少し間が悪いかのように口にした兄貴。

「はぁ〜?マヂで!」

全員一致の反応!
私はリョウコおねぇの、タカにぃの友達たちの迫力に押されっぱなしで立っているのが結構やっとだった。

「妹さんもやるぅ〜???」

かなり陽気にニコニコしながら聞いてくる一人の女の人。
はぁ〜?何を?って疑問が頭をよぎる。

「バカっ!こいつに勧めてんじゃねぇよ!」

人相を変えて女の人にメンチをきかす兄貴。だけど、そうなると余計に気になってしまうんだよね…。


「やりますっ!」