もう一度着信が鳴って出る

「着いたよ」


旦那が言った


「はいはい」


結菜を見て


「じゃあまたね♪」


「はぁい。おやすみぃ」


「おやすみぃ」


賢治宅を後に旦那の車に乗り込んだ



「おつかれさん」


「モアもおつかれさん」


とただいまのキス


なんだか消毒でもされたようだった


あたしの心にヒリヒリ滲みてまた罪悪感…


久しぶりの二人だけの夜だけどあたしは飲み過ぎて具合が悪かった


「大丈夫?」


優しい旦那の声に軽く頷き腕の中で眠った


泥の様に…