『………ただきます』

私も小さく呟く。



お母さんは、そのままキッチンへと戻り、自分の朝ご飯を作り始めていた。


《………えー、容疑者は……》


トーストを食べる手を止めて、TVに視線を集中させる。

ただ今の時刻は7時前。


(もう始まるよね)


私は椅子から立ち上がり、TVの正面にあるソファーに座る。

《……続いてのコーナーです。今日の運勢はどうなっていますか?、藤原さーん!!》

TVに映っていた女子アナが、万遍の笑みを浮かべながら言った。