ただ尋先輩の卒業が近づくのみ。

「紗南~来月尋先輩卒業だよ!!」
寒そうに教室で縮こまってる私に綾未が言った

「もう1回気持ち伝えたら??」 詩歩が続けて言う。

「無理だよ。もう充分(笑)」

「紗南…」
綾未が心配したような声で私の名前を呼ぶ。

「トイレ行ってくんね」

笑顔でその場をさった。