・・・・でも、そんな前のは
きっとないんじゃ・・・・




『 大丈夫、あるよ 』




目を凝らして、自分の字を探す。




「 ・・・あき 」


『 ん? 』









──────────カタッ・・




「 あった 」




消えかけた文字をそっと
指先でなぞって、




私は言葉を失った。