家を出たのは4時前。
このくらいになれば
人も少ないだろう、と
寒い外を歩く。















『 ほら、やっぱり繭は
  覚えてた 』





着いた神社の前で携帯が鳴って
聞こえた声とその言葉に
目眩がした。





「 ・・・・なんで? 」


『 さぁ、なんでだろう? 』





不思議だね、って笑う声に
もう、って少し怒ると





『 繭、お参りしなきゃ 』


「 うん 」