「 ・・・・・・ん・・・ 」
あれから、私はずっと
眠っていた。
明るいお昼に寝て、
目を覚ましたのは暗い夜。
電気とテレビをつければ
毎年恒例のカウントダウンが
もう始まっていた。
”あと5分ですよ”
テレビから聞こえたその声に
手元にあった時計に目を向ければ
”11時55分”。
「 ・・・あと5分・・・ 」
なんだか、すごいタイミングで
起きたなぁ、と思いながら
冷蔵庫から水を出す。
──────────ヴヴヴ..ヴヴ..
水を喉の奥へと流し込みながら
震える携帯を手にとって、
耳にあてた。