「 清宮さん 」
「 あ、はい 」
会社の電話が鳴った。
大晦日、朝9時。
3時間だけでいいから、と
ちょっとした手伝いに来た私は
何故か会社の大掃除をしていた。
「 ・・・吉田さん、仕事で
ミスって言ってましたよね 」
「 えー?そんなこと言った? 」
掃除なんて聞いてませんよ、と
ムッとしながら受話器を受け取る。
『 清宮さんって呼ばれてるんだ 』
「 ・・・・あき? 」
よく考えれば大晦日に会社に
電話なんておかしい。
吉田さんがやけにニヤニヤしていた
わけが分かった気がする。
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