ただいつも、朦朧とした意識の中で
携帯を耳に押し当てていて、
タイミングよく掛かってくる
あきからの電話で、
呼吸の仕方を教わる。
もうこんな生活が2ヶ月続いていた。
「 はぁ・・・・ 」
か細い息を吐き出しながら
震える体を腕で抱いて、
そっと目を閉じると
ついさっきまで見ていた
もう何度も見た夢を思い出す。
「 何で・・・ 」
もう何度も、何度も見た。
この夢を見るようになってから
きっと私はおかしくなった。
『 また、夢を見たの? 』
「 ・・・・・うん 」
寝る前に考えていることは
1日考えていることは
絶対にあきのことなのに。