あきでいっぱいの頭の中に あきが戻ってくる。 欠けていた記憶が、少しずつ 私の中に戻ってきている。 「 ・・・・・ごめんね、あき 」 『 ううん、今日はゆっくり休んで。 明日、また電話するから 』 「 うん・・・ありがとう 」 『 またね 』 切れた電話の向こうに居る ”あき”を想う。 その度、切なくて、 胸の奥がぎゅっと締め付けられる。 その後、ドアにもたれかかって 私は深い眠りに落ちた。