「おいおい
あの関西人、やべーな
絶対本気で殺られるぞ」


知り合いだけに
無視できないハゼル。

その傍らで
無表情なセイトが
リベリオンの
方ばかりを向いている。


「後でからかってやろうぜ
ってお前・・・」


「よく見ろハゼル・・・
あいつら、笑ってやがる」


セイトの視線に
気付いたのか
リベリオンの一人が
こちらを向く。

しかし、そこにあるのは
真っ赤な口だけだった。


「な、なんなの・・・アレ」


いつの間にか
昼食を終えて戻ってきた
ミストとトード。


「人間かと
おもうてたんやけど
なんや形だけかぃ」


背中の棒に
手を伸ばすラセン
ホントに一人でやるらしい。


「ちっすちーっす
あんたらディアブロだね
ウチらデスサイズ!!
ラセンが迷惑かけたね」


急に声をかけられて
思わず「ひゃっ」と
言ってしまったミスト
赤面である。

髪を二つに結んだ
色白の女の子を先頭に
ごく普通な少年二人と
モジモジしながら
後ろに隠れている
女の子が一人。


「私はカンナ
そっちのメガネがシール
この赤毛がナバト
んでんで、この子が」


無理矢理手をつかみ
前に引き出す。


「この子がチャーム
君のファンだって」


へ?


ディアブロ一同の
時が止まる。

モジモジの原因は・・・






なんとトードであった。