鏡を見なくても
自分が赤面しているコトが
わかった。


「変なコ」


「ご、ゴメンなさい!!」


謝りながら
話の続きを促した。


「あなたは今から
この川に沿って歩き
魔界闘技場に
行かなくてはならないの」


どうやら行くだけ
ならいいのだが
他のみんなとは違い
私は湖を渡らなければ
ならないらしい。


「行き道に危険はないけど
かなりいりくんでいるから
迷わないように
気をつけてね」







そして、今に至る。


「あの時に
地図でも書いて
もらうんだったかな・・・」


泣き言を言いながらも
漕ぐしかないコトを
知っていたので
手だけは必死に動かす。

その時だった。


ザパァン!!


轟音と共に小舟が
大きく揺れ動く・・・。