「ひゃははははは」


「くたばれ!!」


二人の間で
激しい爆発音がわき起こる。

しかし、それに怯むコトなく
ソルトは目の前の敵に向かい
一直線に接近する。

「掟術
【死者の枷】(デッドリィカース)」


セイトはいたって冷静に
突進してくる
ソルトの出鼻をくじくと
次々と術を繰り出す。


「掟術
【重力の床】(グラビティソート)
貴様の起き上がる動作を
否定する」


倒れながらも反撃しようと
手を突きだしたソルトに


「掟術
【神経毒の鎖】(デスパライズ)
貴様の手の動作を
否定する」


無情の追い撃ちをかける。

圧倒的不利のこの状況下でも
まだソルトには
笑っていられる余裕があった

その意味深な笑いが
計画に裏付けされたものだと
セイトが気付くのに
そう時間はいらなかった。


「後3秒、2、1、ボン」


ドゴォォォォォ


不意にセイトのすぐ後ろから
轟音がとどろく。


「な・・・に・・・!?」