創術の新たな可能性
植物を用いた成長促進魔術。

この一週間、セイトが
サキエルに教えられた術である。

魔力の量を間違えて
肥大化した魔界植物に
何度食われかけたコトか・・・

セイトは
じょうぶさが3あがった。


「動け・・・な・・・い」


必死にボタンを持つ指に
力を込めるソルト

しかし、体が
思うように動かない。

足ですら、まるで
根を張ったかのごとく
ピクリともしない。


「動けるわけないだろ
『根を張ってる』んだから」

そう言うと
自分の着ている服を
めくりあげるセイト

その下には無数の種が
体に根を張っており
魔力によって生き永らえていた。

寄生虫のように・・・。


「俺の体から根を張って
地面からお前に
種を植えたんだよ」


セイトが右手を
クイッと開くと
それに連動するかのように
ボタンを放して
後ずさるソルト


パリン


対してセイトは
忌々しい起爆スイッチを
踏み潰して言い放つ


「さて、終わらせようか」