「あの子もうちの
二番手相手によく頑張ったわね」


助けに行こうにも
各々の相手をするのに精一杯で
怒りが込み上げてくる一方
誰一人として
何をするコトも出来なかった。


ギシッ


「な、なんだかヤな予感」


パリン


突然右手で刃を掴むと
それを握り潰したミスト。

もはや彼女の目には
自我というものは
宿っていなかった。


「あ、ああ・・・」


会場を包み込むほどの
巨大な魔方陣が
ミストを中心にして
描かれていく。


「潰れろ、みんな潰れろ




































【名も無き者】召喚」