「へぇ、あの子
やるじゃないの」


飛び交うカノンの嵐を
片手間に避けながら
含み笑いを
浮かべているナビカ。


「どこ見てんだ、コラ」

【スマッシングラトラル】

両手に電磁波を纏い
擦り合わせたうえで
上空から相手に叩きつける。


「当たらなくてよ」


ウガァーッ!!


ゆうにハゼルの
2倍はある巨漢が
ナビカの上に立ち塞がる。


「こんのデカブツが!!」


悔しそうに体勢を整えると
再び襲いかかろうとする。


「待ちなさい
ほら、あっちが大変よ」


ハゼルが振り向くと
腕が片方刃になった優男と

それに刺され
宙に浮いている
ミストの姿があった。