次の日

麻奈は麻奈の母さんと父さんを
病院に呼んだ



昨日のことの報告と
俺の紹介のためだ











麻奈が
昨日のこと
相手は俺だってこと
産みたいってことを
話した




麻奈の母さん父さんも
やっぱり麻奈の体のこと
赤ちゃんがどう
産まれてくるかを
話していた



それと
俺は麻奈の父さんに
「どうして避妊を
しなかったんだ
麻奈のことを愛してるなら
避妊くらい
当たり前だろ」
と怒られた

でもあの日
俺はちゃんと
つけるものはつけて
していたんだ
なのに途中でやぶけて
しまったんだよ




麻奈の父さんの怒り

それは本気ではなかった
なぜかというと
最後に、


「でも‥
こんな麻奈を
愛してくれて
ありがとう」

と言われたからだ



麻奈も麻奈の母さん
そして俺は泣いていた





そして麻奈の母さん父さんは
麻奈と優弥君が決めたなら
反対はできないな
としぶしぶ承諾してくれた







そして
俺は親父とお袋のところに
ひとりで行った


あの赤ちゃんの
写真をもって





俺は親父にぶんなぐられた


でも何も言わず
じっと我慢していた


俺が悪いから


俺の不注意だから


麻奈の妊娠を
心から歓迎されるものに
できなかったのは
俺のせいだから



だって俺らはまだ
高校2年生



俺は結婚すらできない


ただのガキ





ありえないよな




でも麻奈は
産みたいって言ってくれたから

だから俺は

くさい台詞だけど



麻奈に永久の愛を
ささげることを
誓ったんだ












俺の両親は
学校にだけは行け
そして麻奈さんを
絶対にこれから先
手放してはいけない

という条件をだし
しぶしぶ承諾してくれた