愛や夢

そんなものは
健康な人間が、
あるていどの生活を
している人間が、


自分の欲望を
あるがままに言っている


いわゆる
願望





いまの麻奈は
そんなことを考えてる
余裕はないんだ





「一生懸命生きること」




みんなは

当たり前に息を
しているのかもしれない
当たり前に物を
食べれるのかもしれない
当たり前に心臓が
動いてるのかもしれない
そして当たり前に
普通に
ひとを愛せるかもしれない




けど麻奈は

いつ息が止まるかも
わからない

いつ物を吐いてしまうかも
わからない

いつこの心臓が
動かなくなるかも
わからない

そしていつ
俺のことを愛せなくなってしまうか
わからない




いま麻奈は
俺とゆう人間
優弥とゆう人間に
愛され支えられてることに
よって
生きてるんだ



立ってられるんだ





きちんと前を見て
歩いてゆけるんだ





だから俺が麻奈から
離れていったら
麻奈はだめになっちゃう



俺が麻奈を
守ってやらないと
だめなんだ





麻奈を永久に愛すんだ






これはあくまでも
俺のひとりごとだから
麻奈には内緒な(笑)