二人が戻ってきたのは中休み




麻遊の顔は泣いた後みたいで少し腫れていた



そんなのも気づかないでクラスの女子は麻遊の悪口を言っていた




……俺が言っても逆効果だな



そう思った俺は黙って見守る事にした



要するに、逃げたんだ



俺は弱い…。





けど、中村は違った



自分が虐められるかもしれないっていうのに、麻遊を庇った





麻遊はそんな中村に満面の笑みで抱きついていた





それによって、クラスの男共が顔を赤くしてるなんて無自覚な麻遊ちゃんにはわかんねぇか





……かなり、ムカつく




俺以外に、んな顔見せんなって思った





それと……



今度、もう一回麻遊に告るって決めた




またそこから始めよう。


そう思った




もう失いたくねぇもん


あの笑顔も、本当の麻遊の姿もーーーー