俺が教室に入ると麻遊は本を読んでいた



俺はイスに座って机に突っ伏して寝たふりをした




ちらっと麻遊を見ると泣きそうな顔をしていた




その顔を見たくなくて目を机に向けた





その時


「麻遊ぅ~ちょっと来てくれなぁい?」



猫なで声を出した佐凪の声が聞こえた


こういう声を出すのはあいつだけだ


麻遊は「うん」って答えてあいつん所に行った




俺は寝起きを装い目を擦りながらあいつらを見た




…………俺、どんだけ麻遊に依存してんだろうな。