「……ぉ、ぃ……お、ぃ…おい!!!!」


あたしはこの声で目覚めた



「……何?」



声の主は、遥翔。





「問題、当てられてるぞ」


ちらっと先生を見ると、さほど怒っていなかった



「神田ー、おまえが寝るなんて珍しいなー、おまえならこの問題簡単だろ?」



そう言って黒板を指さした


そこには、中学入試の問題が書いてあった


「………はい」



と返事をして、まだ眠い目を擦りながら前に出た




はぁ…めんどくさ。




ま、でもこれなら…





カッカッとチョークを鳴らせて問題を解いていく





その時間、わずか2分。





まぁ、上出来じゃない?





答えは、正解。






やったね、と内心喜びに満ちてた




女子には睨まれたけど…



気にしない、気にしない。





でも、遥翔が「お疲れ、すごいな」って誉めてくれたから…負けない。




里菜たちには、絶対。ーーーーーー