「そろそろ、戻るか?」


「うん」



体が離れて少し、寂しいって思った



すると

「よしよし」と頭を撫でられた





不思議に思って首を傾げると、「ん?……麻遊は可愛いなぁって思って」と不意打ちに言われた




かぁーって顔が赤くなったのが分かる




キュンと胸が高鳴った





「林檎麻遊ちゃん」


「なっ…///バカ遥」



「…………俺にそんなこと言っていいんだ?……そっかそっか、俺、麻遊ちゃんにそんな事言われてショックで立ち直れないなー」



「う゛…」




ずるいよ…





そんな目で見られたら、罪悪感がどしって積もってく






「……ごめんなさい」




「ん?何?もう一回言って?

聞こえなくて…」



こ、いつ……




絶対、Sだ!!!!




聞こえてるくせに!!!!!





「麻遊?もう、一回言って?」



「…っ////」



顔をずいって近づけて甘い声で言ってきた



その距離、僅か10cm



近い///




「ごめんなさい//」




動揺しているのを気づかれないように言った




目は合わせられなかったけど…





そうしたら、遥翔はふって笑って




一瞬だけど、チュッておでこにキスをした




びっくりして口を金魚みたいにパクパクさせると





「ーーーーーーー」




と言って





「さて、行こうか」




と最初にあたしの腕を引っ張ったように、またあたしの腕を引っ張って足を進めた