しばらくしてから体を離し、麻遊の目尻にたまっていた涙を拭った









「大丈夫か…?」




「うんっ!ありがとう」





「ん…」






麻遊の事になると、自分が自分じゃなくなる






「麻遊平気か?」




優汰が中村を抱え込みながら心配そうに言った




「うん、平気だよ!」




「中村は大丈夫なのか?」





「う、うん…あたしは平気だよ」





「そっか…




どうする?これから」




「んー…俺はなんでもいいけど…」




「あたしは、やっぱプリ撮りたいな‥


思い出としてさ



初ダブルデートだし……」



「うん、あたしも麻衣に賛成!」





「じゃ、ゲーセン行くか!!」













「ん」


「え?」



「手、貸せ」



「ふっ…はいはい」



今の俺は多分真っ赤…



「笑うなよ」


って強がってみる