「ありがとうございましたー!」
さっきと同じ言葉が聞こえた
店を出ると数人の男に囲まれている麻遊たちがいた
「…なぁ、遥翔」
「あ?」
「許せるわけ…ねぇよな?」
「んなの、当たり前だろ」
顔を見合わせてふって笑ってから足を進めた
「離してください!」
「あたしたち、彼氏待ってんの!!
触らないで!!」
「そんな大してカッコいい彼氏じゃないだろ?
だったら、俺らの相手してよ…」
「い、いやっ……」
麻遊の泣きそうな顔を見て、俺の中にある何かがキレた
「おまえ…誰の彼女に気安く触ってんの?」
「あぁ!?…誰だてめぇ」
「彼氏だけど…文句ある?」